人格、仮面から甲冑
- 2017/06/12
- 11:36
えろ。僕の仕事はこの二文字だ。この二文字に影響を与えるであろう僕を構成する人格は2つあるように思う。
1つは女嫌い人格
1つは対女用人格
僕は女子が嫌いで男子校に入学を決意したという過去がある。ただその男子校にて性欲が大きく肥大化し、その性欲を解消すべく大学では女子の多い大学へ進学、そこで僕は上手く立ち回ることができず爆発。女嫌いの人格が出来上がっていた。僕は三回生以降の大学生活を充実したものにすることを放棄し、ナンパに勤しむことを決意した。
高校時代、大学三回生以降の性にまつわる欲求は特に悪いものではなかった。高校時代は男子校ながらナンパで童貞を卒業することができたし、大学時代後半に行ったナンパでは色々な経験があったものの、いい思いもたくさん出来たから総合的に判断するならば少なくとも良い経験であったように思う。
良い経験はたくさんしたつもりだったのだが、僕は決して、モテるタイプではなかった。ナンパしているときは「チャラい」だとかいう一種の褒め言葉を多々頂いたりするもんだが、大学生活はもちろん、僕のあらゆるコンプレックスの起源とも言える中学時代では、僕は「いじられキャラ」で「キモいキャラ」で「残念な人」で「男として魅力のない人」で「異性として見られない人」で、それらを合わせて「絶対に彼氏にはなれない男」の多大なレッテルばかり貼られていた。実際にそう、コミュニティから言われていたし、僕自身、鏡を見ても「ああ確かにこんな男は彼氏にしたくないな」と思えて吐き気が催してくる事が多々あったので事実なのだと思う。
「絶対に彼氏になれない」
このレッテルは、僕の大きなコンプレックスで、それは自身の女性嫌悪の根源たるモノではないのかと思う。
そんな絶対に彼氏になれないレッテルを貼られている僕は、それを華麗に裏切る程に女性に不自由しない環境にいる。彼女はいないが、セフレはいる。僕が「君は僕の彼女だ。愛しているよ」と言えば彼女になるであろう、ただ僕が言質となるであろう言葉を一言も発していないだけの、セフレ。
しかしなんなのだろう。そんな自惚れる環境状況であるにもかかわらず、僕はそんな「非モテ」なレッテルを依然として脱却することができていない。
何故「非モテ」レッテルを脱却できないのかと言えば、非モテを拗らせた中学時代と大学時代の同級生女子に対して、口説き落とし、セックスすることが未だ出来ていないからということである。
僕の女嫌いはとてもとても計り知れないものであった。その計り知れない憎悪は、僕の行動を変え、「ナンパ」や「くどき」の実践や理論、方法をより多く吸着させることの要因となった。この悔しさが『いつの日か、僕を拒絶した女達を僕のいいなりにさせてやる』そんな目標を密やかに掲げていたに違いない。口説けなかった女、セックスを拒まれた女、振った女達を見返す復讐を果たすことで、傷付けられた自尊心を癒すために、僕は日々様々な見知らぬ女達に口説きを実践してきた。
その復讐のチャンスは今までに何度か出現してきた。僕はそのチャンスを未だ、一度も。モノにできることがないまま、過去の因縁とも言える復讐を果たすことができないまま、歳を取ってきている。
なんで修行してきたのに勝てないのか。女嫌いにさせた女もセフレにした女もみんな同じなはずなのに。
それは多分、僕が女という生き物に対して間違った修行をしてきてしまったからだと考えられる。つまりはテクニックや理論を詰め込み、機械的でルーティン化されたモノ「だけ」を習得したことによる弊害だと思っている。
僕が身につけたのは『対女用人格』であり、決して女嫌いの人格と対になるであろう、『女好き』という人格ではないのであった。言うなれば仮面。女にモテるために被った「優しい男の仮面」「面白い男の仮面」「不思議な男の仮面」「セックスが上手い男の仮面」「異性として見られる男の仮面」なのであって中に潜む僕自身の顔は全く変化がない。過去の復讐を果たしたい女達を抱くことが未だ出来てない。これは仮面の下にいる僕自身が復讐のチャンスに怖気付いてしまったからなのだと考えられる。結局僕の非モテは変わらぬまま、仮面に開けられた2つの小さな切り込みの中から女達を見ていただけの臆病者なのだということだ。
そんな臆病者でも仮面をこりなく被り続けていれば自分の理想としたモノに近付くようで、仮面のおかげで落ち着いた環境に住むことができるようになった僕は、最近あることに気がついた。『対女用人格』の仮面がいつの間にか、鎧に進化していて、立ち振る舞いにも変化を与えていたということに。切り込みだけだったその目ん玉の部分にもコンタクトがつけられるようになり、僕は女と会話するために情報を得るための目や、堂々とした雰囲気を作り上げる体の動きまで作ることができるようになったらしく、非モテレッテルを貼られてたことはまるでなかったかのような評価を、周りから多々頂くようになった。僕は詰まる所、少なくとも形だけは非モテを脱却出来たのである。形だけでも変わったのだ。非モテしていた僕に取っては大きな進歩となった。ようやくまともに自惚れる事ができそう、とも思った。
甲冑となった僕の対女用人格は、男優という仕事をこなして行くことにも役に立った。女をイカすことに特化することができ、カメラの位置や台本を覚えるためのスキルや演技力に役に立った。仕事の量も増え、僕の顔を覚えている女優さんもいたことに僕は驚きの喜びを隠しきれない日々である。甲冑万歳。万歳。
今夜僕は魔法少女とのセックスで初めていくことができなかった。汗すらもかかない。慢性としてきてしまった悲しみも勿論あるのだろうが、そもそもはそれではない。物理的にも、精神的にも全く気持ちよくないということに気がついたのだった。何故だろうと深く考えた。魔法少女が寝た後、しこってみるが、どうにも性のエネルギーが湧いてこない。僕は仕事でよく使う射精をする技術を使って、寝てる魔法少女の顔に、半端無理やり体を力ませながら顔射を行った。
膣の締まり、胸や尻の柔らかさはいつもの変わらぬ感覚だった。ちんに与えられる刺激の程度も全く同じ。それなのに何故か今日中折れをしてしまった。
どうやら僕は魔法少女とのセックスを無理矢理やっていたのかもしれなかった。それはどうやら、今夜に限った事ではないのが直ぐにわかった。いつから無理矢理セックスをしてきていたのかわからない。ただ純粋に、やりたいがために、己の欲望をしっかりとぶつけたセックスを僕は果たして今までに何回できたのだろうか。
殆どのセックスが無理矢理だったのでは、と僕は思わざるを得なかった。
思い当たる節は何も魔法少女とのセックスだけではなかった。撮影のせっくすもそうだったのだ。
僕の理想とする容姿の女の子。揉みたくてたまらない胸や尻、聞きたくてしょうがない彼女達の喘ぎ声。唇そして膣。はっきり言って、僕の復讐を果たしたいと思う女性達を軽く凌駕している。復讐なんてどうだっていい、本当にどうでもよく思える程に美しい女性達との絡み。
完全なる全ての理想に触れることのできるAVの撮影は、勿論制限は勿論あるけれども、それらの欲望の片鱗にべたべたと、もしくはじっくりと堪能することができるのである。それなのに僕は度々「ちんが熱り立たない」事が多かった。ボッキ薬を飲んだとしても、ちんのボッキ持続時間は9秒に満たないなんてこともあったりする。これは仕事ができなくなってしまいかねない。なんとか僕は無理矢理立たせる技術を使って形だけは取り繕う事ができてはいるのだが、それもガタがくる事が度々出てきてしまっている。どうにか、どうにかしなくてはならない…そんなことを考えるたび、ちんはまた小さくなって行く。
何たって、恐ろしいのは普段なんにもエロ行為をしていないオフの時の自分のちんよりも撮影が始まる時のちんの方が小さい状態だったりするのだから。普段ズルムケで自慢できる僕のちんが、絡みの最中に包茎になっていることだってあるのだから。
なんでこんなことになってしまっているのだろう。理由は直ぐにわかった。「対女性用人格」という甲冑を体全体に身にまとっているからだ。
セックスをするその瞬間まで、僕は制欲が高まっている。しかし、いざ…例えば胸を揉もうとした時、それに触れるギリギリのその瞬間に僕の体、腕から指先にまで甲冑が覆い被さり、高まった自分の腕と手を消してしまうようなのである。だから僕は、そんな状態になるとただテンプレ通りの動きしかできなくなってしまう。自分がしたいような、揉みたかったような動きがわからない。「ああ柔らかい、幸せだ」そんな感想を抱くわけじゃなくって「あぁ、確かに柔らかいね、でもここ、しこりがある。生理が近いのかな?痛くない?今日はどういうふうに揉まれるのが君は好き?」そんな感じになってしまうのだった。僕の手がその胸を揉んでいるはずなのに、まるで僕の手ではないかのような、瞬間僕の左腕は、鉄製の義手にでもなってしまったのかと錯覚してしまうほどに、なんの1つも感覚を味わえないのであった。感覚はある、確かにある。でもそれは、触覚としてやわいものが触れたと言う、皮膚という神経系から脳にへと送り出された信号、たったのこれだけだ。そこに感情が、性欲が介入することがまったくもってないのであった。
甲冑人格の僕はこういう。
「きみの喘いでいる声とか、顔が一番好き。そそるんだ」
そんなわけない。
僕の性欲はそんなもんじゃない。
そんなもの、はっきり言って、どうだっていいんだ。本当のところは。いこうがいかまいが、知った事ではない。イク奴は勝手にいくし、なんなら1人でかかってにイク演技をする奴もいる。これ以上腰を振ってほしくない奴は急に僕の体の容態を気にしたりもする。全部勝手に都合のいいようにやってくれる。だから本当に君のことなんてどうでもいいんだ。
と、
思ってはいるものの
「あああ、、やめないで、やめないで、いきそう、いきそう、いっちゃう、いっちゃう」
という言葉に忠実に、僕はイクのを我慢し、腰を振り続ける。君達がいくまでは。胸も強く揉まれたいと希望されない限りは揉まないし、クリの反応も悪けりゃ直ぐ手を引く。
僕の性欲は
めちゃくちゃに壊したい。
泣かせたい。
首を絞めて許しを請わせたい。
胸をめちゃくちゃに揉みしだきたいし、尻を思いっきりはたき続けたい。僕の言うことをなんでも聞くように洗脳をさせたいし、スーツを着衣してセックスに臨み、なんのためらいもなくそこに着衣ぶっかけたい。乳首を舐めながら手コキはしていてほしいし、そういう時はSキャラに転換して、そのままなんの躊躇いもなく淫語を吐きながらマンこに入れてしまってほしい。ストッキングは破きたいし、寝てる僕のちん子に跨って騎乗位をしていて勝手によがっている女になっていてほしい。
でも本当は、女の子にも気持ちよくなってもらいたい。僕も気持ちよく、相手も同じく。だから性欲オンリーになる事ができない。甲冑を脱ぎ捨てる事ができない。
そんなような、ありふれた性欲で、それがいつでも叶えられる状況なのにもかかわらず、女に手を触れたその瞬間。それらを覆い被せるようにして消してしまうのである。乳を、尻を揉んでいる最中のその腕をおもむろに掴んでみた。ただの普通の僕の腕だった。けれど、体温もあり、少し鍛えた筋肉の硬さも手のひらでよくわかる。生きている、皮膚が鉄でできている、そんなはずはない。いたって普通の僕の腕。当たり前のことだ。それがなんだかとても気味が悪い感じがした。
対女用人格は僕の女嫌いから生み出された。この甲冑がホンモノの皮膚となる日は、はたして来るのだろうか。女好きの皮膚を早くこの身に纏いたい。
1つは女嫌い人格
1つは対女用人格
僕は女子が嫌いで男子校に入学を決意したという過去がある。ただその男子校にて性欲が大きく肥大化し、その性欲を解消すべく大学では女子の多い大学へ進学、そこで僕は上手く立ち回ることができず爆発。女嫌いの人格が出来上がっていた。僕は三回生以降の大学生活を充実したものにすることを放棄し、ナンパに勤しむことを決意した。
高校時代、大学三回生以降の性にまつわる欲求は特に悪いものではなかった。高校時代は男子校ながらナンパで童貞を卒業することができたし、大学時代後半に行ったナンパでは色々な経験があったものの、いい思いもたくさん出来たから総合的に判断するならば少なくとも良い経験であったように思う。
良い経験はたくさんしたつもりだったのだが、僕は決して、モテるタイプではなかった。ナンパしているときは「チャラい」だとかいう一種の褒め言葉を多々頂いたりするもんだが、大学生活はもちろん、僕のあらゆるコンプレックスの起源とも言える中学時代では、僕は「いじられキャラ」で「キモいキャラ」で「残念な人」で「男として魅力のない人」で「異性として見られない人」で、それらを合わせて「絶対に彼氏にはなれない男」の多大なレッテルばかり貼られていた。実際にそう、コミュニティから言われていたし、僕自身、鏡を見ても「ああ確かにこんな男は彼氏にしたくないな」と思えて吐き気が催してくる事が多々あったので事実なのだと思う。
「絶対に彼氏になれない」
このレッテルは、僕の大きなコンプレックスで、それは自身の女性嫌悪の根源たるモノではないのかと思う。
そんな絶対に彼氏になれないレッテルを貼られている僕は、それを華麗に裏切る程に女性に不自由しない環境にいる。彼女はいないが、セフレはいる。僕が「君は僕の彼女だ。愛しているよ」と言えば彼女になるであろう、ただ僕が言質となるであろう言葉を一言も発していないだけの、セフレ。
しかしなんなのだろう。そんな自惚れる環境状況であるにもかかわらず、僕はそんな「非モテ」なレッテルを依然として脱却することができていない。
何故「非モテ」レッテルを脱却できないのかと言えば、非モテを拗らせた中学時代と大学時代の同級生女子に対して、口説き落とし、セックスすることが未だ出来ていないからということである。
僕の女嫌いはとてもとても計り知れないものであった。その計り知れない憎悪は、僕の行動を変え、「ナンパ」や「くどき」の実践や理論、方法をより多く吸着させることの要因となった。この悔しさが『いつの日か、僕を拒絶した女達を僕のいいなりにさせてやる』そんな目標を密やかに掲げていたに違いない。口説けなかった女、セックスを拒まれた女、振った女達を見返す復讐を果たすことで、傷付けられた自尊心を癒すために、僕は日々様々な見知らぬ女達に口説きを実践してきた。
その復讐のチャンスは今までに何度か出現してきた。僕はそのチャンスを未だ、一度も。モノにできることがないまま、過去の因縁とも言える復讐を果たすことができないまま、歳を取ってきている。
なんで修行してきたのに勝てないのか。女嫌いにさせた女もセフレにした女もみんな同じなはずなのに。
それは多分、僕が女という生き物に対して間違った修行をしてきてしまったからだと考えられる。つまりはテクニックや理論を詰め込み、機械的でルーティン化されたモノ「だけ」を習得したことによる弊害だと思っている。
僕が身につけたのは『対女用人格』であり、決して女嫌いの人格と対になるであろう、『女好き』という人格ではないのであった。言うなれば仮面。女にモテるために被った「優しい男の仮面」「面白い男の仮面」「不思議な男の仮面」「セックスが上手い男の仮面」「異性として見られる男の仮面」なのであって中に潜む僕自身の顔は全く変化がない。過去の復讐を果たしたい女達を抱くことが未だ出来てない。これは仮面の下にいる僕自身が復讐のチャンスに怖気付いてしまったからなのだと考えられる。結局僕の非モテは変わらぬまま、仮面に開けられた2つの小さな切り込みの中から女達を見ていただけの臆病者なのだということだ。
そんな臆病者でも仮面をこりなく被り続けていれば自分の理想としたモノに近付くようで、仮面のおかげで落ち着いた環境に住むことができるようになった僕は、最近あることに気がついた。『対女用人格』の仮面がいつの間にか、鎧に進化していて、立ち振る舞いにも変化を与えていたということに。切り込みだけだったその目ん玉の部分にもコンタクトがつけられるようになり、僕は女と会話するために情報を得るための目や、堂々とした雰囲気を作り上げる体の動きまで作ることができるようになったらしく、非モテレッテルを貼られてたことはまるでなかったかのような評価を、周りから多々頂くようになった。僕は詰まる所、少なくとも形だけは非モテを脱却出来たのである。形だけでも変わったのだ。非モテしていた僕に取っては大きな進歩となった。ようやくまともに自惚れる事ができそう、とも思った。
甲冑となった僕の対女用人格は、男優という仕事をこなして行くことにも役に立った。女をイカすことに特化することができ、カメラの位置や台本を覚えるためのスキルや演技力に役に立った。仕事の量も増え、僕の顔を覚えている女優さんもいたことに僕は驚きの喜びを隠しきれない日々である。甲冑万歳。万歳。
今夜僕は魔法少女とのセックスで初めていくことができなかった。汗すらもかかない。慢性としてきてしまった悲しみも勿論あるのだろうが、そもそもはそれではない。物理的にも、精神的にも全く気持ちよくないということに気がついたのだった。何故だろうと深く考えた。魔法少女が寝た後、しこってみるが、どうにも性のエネルギーが湧いてこない。僕は仕事でよく使う射精をする技術を使って、寝てる魔法少女の顔に、半端無理やり体を力ませながら顔射を行った。
膣の締まり、胸や尻の柔らかさはいつもの変わらぬ感覚だった。ちんに与えられる刺激の程度も全く同じ。それなのに何故か今日中折れをしてしまった。
どうやら僕は魔法少女とのセックスを無理矢理やっていたのかもしれなかった。それはどうやら、今夜に限った事ではないのが直ぐにわかった。いつから無理矢理セックスをしてきていたのかわからない。ただ純粋に、やりたいがために、己の欲望をしっかりとぶつけたセックスを僕は果たして今までに何回できたのだろうか。
殆どのセックスが無理矢理だったのでは、と僕は思わざるを得なかった。
思い当たる節は何も魔法少女とのセックスだけではなかった。撮影のせっくすもそうだったのだ。
僕の理想とする容姿の女の子。揉みたくてたまらない胸や尻、聞きたくてしょうがない彼女達の喘ぎ声。唇そして膣。はっきり言って、僕の復讐を果たしたいと思う女性達を軽く凌駕している。復讐なんてどうだっていい、本当にどうでもよく思える程に美しい女性達との絡み。
完全なる全ての理想に触れることのできるAVの撮影は、勿論制限は勿論あるけれども、それらの欲望の片鱗にべたべたと、もしくはじっくりと堪能することができるのである。それなのに僕は度々「ちんが熱り立たない」事が多かった。ボッキ薬を飲んだとしても、ちんのボッキ持続時間は9秒に満たないなんてこともあったりする。これは仕事ができなくなってしまいかねない。なんとか僕は無理矢理立たせる技術を使って形だけは取り繕う事ができてはいるのだが、それもガタがくる事が度々出てきてしまっている。どうにか、どうにかしなくてはならない…そんなことを考えるたび、ちんはまた小さくなって行く。
何たって、恐ろしいのは普段なんにもエロ行為をしていないオフの時の自分のちんよりも撮影が始まる時のちんの方が小さい状態だったりするのだから。普段ズルムケで自慢できる僕のちんが、絡みの最中に包茎になっていることだってあるのだから。
なんでこんなことになってしまっているのだろう。理由は直ぐにわかった。「対女性用人格」という甲冑を体全体に身にまとっているからだ。
セックスをするその瞬間まで、僕は制欲が高まっている。しかし、いざ…例えば胸を揉もうとした時、それに触れるギリギリのその瞬間に僕の体、腕から指先にまで甲冑が覆い被さり、高まった自分の腕と手を消してしまうようなのである。だから僕は、そんな状態になるとただテンプレ通りの動きしかできなくなってしまう。自分がしたいような、揉みたかったような動きがわからない。「ああ柔らかい、幸せだ」そんな感想を抱くわけじゃなくって「あぁ、確かに柔らかいね、でもここ、しこりがある。生理が近いのかな?痛くない?今日はどういうふうに揉まれるのが君は好き?」そんな感じになってしまうのだった。僕の手がその胸を揉んでいるはずなのに、まるで僕の手ではないかのような、瞬間僕の左腕は、鉄製の義手にでもなってしまったのかと錯覚してしまうほどに、なんの1つも感覚を味わえないのであった。感覚はある、確かにある。でもそれは、触覚としてやわいものが触れたと言う、皮膚という神経系から脳にへと送り出された信号、たったのこれだけだ。そこに感情が、性欲が介入することがまったくもってないのであった。
甲冑人格の僕はこういう。
「きみの喘いでいる声とか、顔が一番好き。そそるんだ」
そんなわけない。
僕の性欲はそんなもんじゃない。
そんなもの、はっきり言って、どうだっていいんだ。本当のところは。いこうがいかまいが、知った事ではない。イク奴は勝手にいくし、なんなら1人でかかってにイク演技をする奴もいる。これ以上腰を振ってほしくない奴は急に僕の体の容態を気にしたりもする。全部勝手に都合のいいようにやってくれる。だから本当に君のことなんてどうでもいいんだ。
と、
思ってはいるものの
「あああ、、やめないで、やめないで、いきそう、いきそう、いっちゃう、いっちゃう」
という言葉に忠実に、僕はイクのを我慢し、腰を振り続ける。君達がいくまでは。胸も強く揉まれたいと希望されない限りは揉まないし、クリの反応も悪けりゃ直ぐ手を引く。
僕の性欲は
めちゃくちゃに壊したい。
泣かせたい。
首を絞めて許しを請わせたい。
胸をめちゃくちゃに揉みしだきたいし、尻を思いっきりはたき続けたい。僕の言うことをなんでも聞くように洗脳をさせたいし、スーツを着衣してセックスに臨み、なんのためらいもなくそこに着衣ぶっかけたい。乳首を舐めながら手コキはしていてほしいし、そういう時はSキャラに転換して、そのままなんの躊躇いもなく淫語を吐きながらマンこに入れてしまってほしい。ストッキングは破きたいし、寝てる僕のちん子に跨って騎乗位をしていて勝手によがっている女になっていてほしい。
でも本当は、女の子にも気持ちよくなってもらいたい。僕も気持ちよく、相手も同じく。だから性欲オンリーになる事ができない。甲冑を脱ぎ捨てる事ができない。
そんなような、ありふれた性欲で、それがいつでも叶えられる状況なのにもかかわらず、女に手を触れたその瞬間。それらを覆い被せるようにして消してしまうのである。乳を、尻を揉んでいる最中のその腕をおもむろに掴んでみた。ただの普通の僕の腕だった。けれど、体温もあり、少し鍛えた筋肉の硬さも手のひらでよくわかる。生きている、皮膚が鉄でできている、そんなはずはない。いたって普通の僕の腕。当たり前のことだ。それがなんだかとても気味が悪い感じがした。
対女用人格は僕の女嫌いから生み出された。この甲冑がホンモノの皮膚となる日は、はたして来るのだろうか。女好きの皮膚を早くこの身に纏いたい。