*準即アポノック5日目はアポの都合でしばらくお休みです。期間が離れすぎて全くノックになっていない件…泣
4/27 18:00
「ナンパの日」の次の日の土曜。
私は新宿駅へ向うため、電車の座席に揺られていた。仕事の疲れた体に鞭を打つのは、後の祭りに参加するため…
「ナンパの日の残党狩り」
である。
正確には残党ではないが。今日は土曜日。「ナンパの日」を仕事で逃した私だが、今日この日、昨日と変わらず多くの女性がいるのは間違いない。営業がしやすい日であることにも間違いない。
また、ストリートのために改めて時間を割いたのはストリートノック240以来であった。久々のスト営業。湧き出る高揚感に揺れる列車以上にそわそわと私の胸も揺れる…
『メールを受信しました』
到着まで落ち着きを取り戻そうと暇つぶしをしていたスマートホンの画面に一通のメールが届く。どうやら営業活動関連のメールマガジンが届いたようだ。
『【第14号】メルマガ読者限定配布:チバの美女ナンパスキーム全フェーズ・全ステップ解説PDF』
と、そう書かれたタイトルがあった。
私(こ、これは…ナンパ大戦争のチバさんのメルマガ…!)
チバ氏。
美女営業に精を出している古参の理論派営業師だ。チバ氏はサイトにてメールマガジンを配信しており、その中で様々な氏独自の営業技術をネット営業界に共有なさっている。
まだ新宿駅までは時間がある。私はすぐさまそのメールの中身を見た。
pdfが添付されている。
それを見ると…
チバ氏が行っている「美女ナンパ理論」の全貌が詳細に書き綴られていた。
私(これは…今日の活動の新たな一歩になり得るぞ…!)
私はチバ氏のpdfに書かれた理論とストリートノックで得られた課題を掛け合わせた物を本日のPlanを立てることにした。
Plan。
点数付けで考察を行う。
チバ氏のナンパスキームでの「ナンパフェーズ」を実施検証考察を行う。
・立ち止めができるか
・正しい位置で立ち止めできるか(チバさんより)
・アポ取りをするために暇な時間帯の把握、仮アポの設定(チバさんより)
・チャライグタには積極的アピ、番交拒否には潔さアピ(チバさんより)
・第二声でどんな人物かの把握
・ガンシカ、ハイハイガールに感情を探る発言
・怯えている子に自己開示
・周りを見ながらスト
・10±3v/1h
・話題をつまらせない
以上10点。点数方式で評価する。
項目が比較的多いが、それらを淡々とこなし、氏のスキームを私の中で考察し、私の営業に当てはめることができるか、検証しよう。
Do。
19:30 新宿駅
今日は合流をする日であった。
以前渋谷で合流したN氏である。
N氏
*某アニメの男キャラの少なさは異常
「おひさしぶりっす!」
アルタ前で集合した。
以前お会いしたN氏は仕事帰りのためかスーツだったが、今日は勝負の服できていた。暗がりでわかりずらかったが爽やかな印象をもった。
我々は近況なりを報告し合いながらストリートを歩く。
私「チバさんのナンパスキーム見ました?pdfすごく分かりやすいですよね」
N氏「QBさん、まだ全部読んでないw移動中に読み切るとか早すぎますw」
私は早漏だったようだ。
私「さて、ぼちぼちはじめましょか」
N氏「そですね〜、あ、そうそう。」
不敵な笑みを見せたN氏は胸ポケットからある物を取り出した。
N氏「ボイスレコーダー買ったんですよ!これで録音しながらやりませんか?」
私「!!!!」
びっくりする私。うまく表現する画像が見つからないが
私「おお!素晴らしすぎ!Nさんなんという準備の良さ!これがあれば復習できますね!」
尋常じゃないくらい感激していた。
N氏「これで録音しながら片方はスマホでビデオとる…せっかくだしコンビの時しか出来ないことやってみましょ!」
仕事が出来すぎる仲間に私は感無量。彼はなんてgood jobなのだろう。いいねボタンがあったら101回押してあげたい。腕が上がったら是非彼とウイングになりたい…!言葉ではうまく彼に伝えられなかったが心の中で感謝しまくっていた。
彼の名案により、片方がビデオ役、片方はボイスレコーダーを胸ポケットに装備し2声かけたら交代…という流れでストリート営業を始めた。
ビデオや音声が取れなかった場面、はぐれてしまった場面等色々とあったのでここでは私の部分だけを挙げる。
一人目、学生風。
オープン。まずは平行トークで話を展開していく。大学2年生。都内すみ。まだ恐怖心があるか、顔が怖張っていた。おじけるな。私がおじけてはダメだ。自己開示をしながら質問を織り交ぜていく。
私「これから何しに行くん?」
学生風「親と…飲みに行きます」
私「親と?珍しいな、君地方出身とか?」
学生風「あ、いや、違います…」
私「ちがうんか…いや俺ね。友達と飲みする予定だったんだけどさ、友達遅れてくるみたいで。今すげー暇ちゃんになっちゃったわけさ。ちょっと暇だからコーヒー付き合ってくれない?」
おいおいおいおい、打診の仕方がゼロ点だぞ。自己開示は小出しにするんだ。その場で連れ出ししたいんなら大きな打診とセットではならない。
今打診しても断られるに決まっている。
学生風「急いでるんで…」
そうだろう。
わかっていた。慌てていし、間違っている。そうわかっているのだが…正しい言葉が口から中々出てこない。
私「3分だけ…!3分!」
学生風「い、いや…すみません…」
私「3分だめ?じゃあ1分…!えっ、それもだめ?じゃあ3時間だけ…!」
学生風「ふっ笑」
私のボケに笑ってくれた。
私「今笑ったね!もー逃げらんないよー!ちょっとだけコーヒー飲もか笑」
学生風「いや、ほんと…すみません、すみません…」
私「すみませんって、さっきから何がすみませんなん?今君俺に悪いことした?笑」
学生風「いやぁ…」
私「ちょっと一回とまろとまろ」
ビタ止め成功。
よし…
がしかし…!
学生風「こ、ここで待ち合わせなので…!」
私「えっ、ちょ」
私がビタ止めした場所は伊勢丹のまさに入り口の場所だった!不覚!周りを見ていなかった…!
彼女は私の引き止めに後ずさるようにして伊勢丹の中に入っていった。
何処でビタ止めをさせるか、頭に入れて置くために、地理をもう少し詳しく把握したほうがいいと感じる。ビタ止めの位置は大切、だが今のは位置以前の問題だ。そもそも連れ出す相手ではなかったと思う。急いでいるんでにはバンゲ打診の方向性で行くべきだったと思われる。
二人目。ギャルがんしか
三人目。ギャンがんしか
四人目。ギャル
がんしか逃げ…というよりは声をかけたその瞬間に店に入られる。バレていた。接近の仕方はチバさんはなんと言っていた?
20:00 三丁目付近。
五人目。セレブ
オープン。
「ちょとまてちょとまてオネーサン。着物なんか着てなにすんの?w」
「えっえ?w仕事帰りですw」
仕事帰りだが仕事は秘密。その後持ち物ネグをするも人の流れに距離を離される。ターゲットを止められない…
チバ氏のナンパスキームをもう一度見よう。立ち位置は何処であるか?相手の斜め前方だ。
私はというと彼女たちの若干後ろ側で話をしていた。声をかける位置は斜め前にいるのにだんだんと女性に抜かれている。これではビタ止めするときに回り込めないし、人の流れに飲み込まれたときそのまま逃げられてしまう。気をつけねば…
六人目。OL
オープン。帰るとこ。三日月のような顔だった。とりあえず打診してみるも帰ります。
「まぁまぁ、ちょっとちょっと」
止めるジェスチャーをしかけた。
んん…止まらない…
止まろうとするのだが…人の流れに引きずられていく…
…ん?あぁなるほど…
「うん、おけおけ。気をつけて帰ってな〜」
清々しい放流。
止める場所だ。道端の真ん中で止めてどうする。止められるわけないだろう。先ずは壁ドンできるくらいの場所まで誘導せなならん。
20:30
七人目。学生風。
めっちゃ黒髪。待合わせ中のようだ。うん、これならビタ止めはないから話は出来るな。
私「松本くんきーへんな。一緒にまとか」
「え、ちょ、なに笑」
オープン。肉食らいにいくらしい。肉食女子。大学2年生。相手は彼氏ではない。ていうか待ち合わせはネットの知らん人。彼氏おる。相手のお金次第で其奴とベットいっちゃう。そんな、自称清楚系ビッチ。
にしても饒舌な子だ。自虐を混ぜつつよく喋る。腕を組んでいる。自分に自信がなく防衛反応で言葉のマシンガンを飛ばしているのかもな、そう思った。ここは彼女が言う、周りが言う彼女のイメージの真逆の事をいってのければいい。
私「っていうやん?俺はお前のホンマのことしっとる。自分のことはそう最低な風に言うけど実は繊細で乙女心があるやろ?」
ビッチ「え…うーん…と…まぁ」
明らかな隙を見せた。ここだ。
トラーンス!
私「番号交換しとこか。焼肉食い終わって何も無かったら俺と二次会いこや。」
ビッチ「えっ?し、しないよ!」
ダメか…いや、そんな時は…チバさんの清楚さアピだ。
私「ラインでいいよ。別にその人と楽しかったらまた後日連絡取ればいいじゃん?それに2通送っても返事こなかったら君のことは諦めるつもりでいるよ」
ビッチ「……ん…まぁー、しょーがないなー!」
うしっ!バンゲ!今日の初成果だ…!
チバさんに大感謝だ!!
…が
「おまたせーーー」
バンゲしようとラインを開いているときであった。がちむちタイプの男がすーーっとやってくる。
ビッチはすぐさまその男のほうを向き腕を組んだ。
負けた…
私は知らない人の振りをする。悔しい。
するとビッチは振り返り…
ビッチ「ありがとっ!バイバイ!」
去り際にビッチが私にそう声をかけた。
ちょっとだけその笑顔に救われた気がした。しかし、逃した巨乳はデカイ…成果を形にできずチバさんにも申し訳ない気持ちになった。営業とは運の要素も入ってくるのかもしれない。
N氏と喫茶店へ。
お互いとったムービーを見ながら今日の反省会をする。初めて自分の背中に目をもった二人はお互いに自分の悪いところを見つけ出していた。後日またムービーデータをメールで送りあう約束をし、私は彼と別れた。感謝。
さぁ、一人での戦いだ。
21:00、三丁目からスカウト通りまでを歩く。
八人目。ギャルガンしか
九人目。ギャルガンしか
21:30
十人目。ギャルガンしか
ここでふと気がつく。
私はギャルばかり狙っている。
私が狙うのは私の好みの女性だけだ。
つまり私は…ギャルが好きらしい。
そのお陰か、高確率でがんしかを頂けるのでもうがんしかされることに慣れていた。ギャルが好きならギャル対策をせねばならない。
そう、ウィッグである。
そう、ホスト風の格好である。
…中々、踏ん切りがつかない。
服装である程度カバーできるようにしたいが…
22:00
十一人目。イヤフォンセレブ ガンしか
十二人目。ギャルガンしか
十三人目。ギャルガンしか
十四人目。ギャル
ピカ中を背負っている。もうオープナーは決まっていた。
私「あのぉー。ピカ中背負ってますね。あなたをモンスターボールでゲットしてもいいですか?」
ピカ中「触らないで下さい」
私「ま、まだ触ってないよ!」
つかみは良かった。オープンだ。
だがお店の中に逃げようとする。
私「えっ、逃げちゃうの?ひどい…足の速いポケモンなのね…」
ピカ中「なんなんですか?」
私「ん?俺は名もなきポケモントレーナーサトシだよ」
ピカ中「…」
滑った。私はひるんでしまった。
だがひるんだ私に彼女はこう続けた。
ピカ中「ufo取ってくれるですか?」
私「ん?」
ピカ中「違うんですか?なんなんですか?別に私ここには入りませんよ?」
ゆーほー?入らない?んんん?どゆこと???なんなんですか???この子電波か?ほんとよく分からない。
「お、おう。ようわからんけど頑張ってな」
…放流してしまった。店の中に入っていく。ゲーセンだ。なんだそういうことか…ゲーセンのufoキャッチャー。500入れたのに100円分で取れてしまうくらいの腕前だ(二個目は取れない模様)。なんたる不覚。そこから十二分に和めたのに!あぁ、やっぱり周りが見えていない。周りが見えていないのは余裕がないからであろうか?
コミュニケーションが取れてない…今思えば即契という子だったかもしれない。私の不甲斐なさで彼女とのコミュニケーションという電波を受信できなかった。
2230
十五人目。学生風ガンしか逃げ
十六人目。ギャルガンしか
十七人目。セレブ
私「死にそうに歩いているね。何考えてんの?」
声をかける位置取りに気をつけろ。
相手の『斜め前』だ。
「えっ?!本当に?!そんな風にあるってた?」
オープン。よし。止めろ。
彼女の斜め前からすっと横に出る。対面になり彼女の足を止めさせた。
私「本当本当。ボケーとしすぎやで」
笑顔で対面する。
セレブ「えー、いつも通りだと思ったのにぃ」
立ち止め成功。こんな感じであっているのだろうか。
彼女はお笑いのライブ帰りだったらしい。
私「疲れてるやろ?ちょっとそこで休憩しよ。」
そういえば何故私は関西弁を使うのだろう。関西弁は軽快だ。使っていて楽しい。少しカッコつけられる要素もあるのだろう。異邦人を演じる事で食いつきを上げるために言語を変える。メリットがいくつかあった。良く遊びで「せやな」という関東人がいるだろう。それが高じたのが今の私の言語だった。
だが、ふと唐突に、危機感を覚える。
これはもしかして悪い危ない事なのじゃないだろうか?私は関西弁を使う事ででしか口説く事ができなくなってしまうんじゃないか?関西弁中毒。もしかして方言という言語に頼りすぎていないか?だって私は…
言語の危機感はいまこの現実に危機的状況を呼び起こした。
セレブ「関西の人?」
危機感が現実のものとなり戦慄と変わる。なぜ?いいじゃないか住んでる場所なんてそれは。だめだ…だって私は
私は関西に移住していた事はまるでないからだ!!
私「インタンブールと木星人のハーフやで」
そんな意味不明な事を声に出してた。
セレブ「えーwうそーw日本人じゃないのー?w」
私「真面目かよw顔見て判断なさってw」
セレブ「まって、ちょー気になるw」
出身地への食いつきが凄い。適度に流しながら連れ出し場所へ向かった。
私「ほな、ここいこか、ここここ」
セレブ「え、カラオケは嫌」
私「え?今のカラオケって結構いい料理とか飲み物とかあるっての知らんの?ポテフラ結構うまいんだで」
セレブ「歌いたくないもん」
私「うたわんうたわんwのんびりするだけやで、ささ。」
私の横に沿って歩いていた足は完全に停止していた。顔が曇る。グダだ。まずい、個室グダだ…崩すか…それとも妥協案か…
言葉を当てながら両者のルーティーンを必死に思考する。最安はどれだ。
私「個室入るのが怖いん?しゃーねー、そこの居酒屋いこうぜ」
妥協案を選んだ。彼女の足は動き始めた。
対面個室居酒屋。
カウンターが空いていない。対面席。以上の現状を整理し、私の目標を設定した。
バンゲからの準即。会話の盛り上がったところで切り上げ以後別れ際に次のアポを設定する。
そうと決まればこの和みフェイズを経て彼女の情報、価値観を引きずり出すことに精を出そう。
彼女は芸人さんの追っかけのようだ。どうやら恋に似た感情を抱いているようだった。彼氏7年いなかった。ホスト通いの女に似ているなと思った。
「ホスト通いの女とかいるじゃない?ああいうのと一緒には思われたくないの」
心を読まれたような気がして心臓を5センチほど上に持ち上げられたように感じた。
彼女はその芸人追いかけについて、まるで初恋を語っていくかのように話す。
頷く。彼女の感情を肯定する。相槌をうつ。また感情を肯定する…
ほとんど聞いていなかった。私は準則に使うべく情報を得るために遠回しに話題を変えていこうと頷いているだけだった。
…彼女の会話をきりひらけない。会話の主導権を握れない。如何する…
そこから展開して恋愛トークへ持って行きトランスをしかけた。番号打診である。
「私、一人でいるの慣れちゃったから求めてないの」
「本当に?本当に一人でいいの?」
探っていく。すぐに7年の寂しさの化けの皮は剥がれた。またすかさず番号打診。
「芸人さんへの浮気になる」
彼女はそういった。
浮気?どういう事だ?痛い人なのかこの人は?本当に追っかける事が恋愛だと思っているのか?叶うわけないと知らないのか?本当は気づいていないふりをしているだけじゃないのか?
引いたり押したりするような説得で相手を揺さぶっていくもどうにも連絡先が交換できない。
「また、会ったら…」
「ん?何言ってん。会えるわけないやん。俺はもう最後だと思うから君に俺の気持ちを、言葉を正直に伝えているんだよ。」
私はテーブルを立ち彼女を連れて会計を済ませた。外に出る。最後にもう一度説得を試みる。納得がいかなかった。
まだ芸人さんに悪いといっている。なんなんだろうか?彼女はその芸人が特にあなたの事見ていないって事に気がついていないのだろうか?今ここにはいないじゃないか。
ついネガティヴな部分を抉るような発言をする。声のトーンが更に下がる。まずい。まずい。早く止めるんだ。優しい言葉に言い換えろ。傷口となった彼女を肯定と褒めの塗り薬を処方してさしあげろ。
彼女のしゃべり声のペースはとてもゆっくりだった。
「寂しいの…」
「そうだね、寂しいよね」
「でも…だめなの。だからまた…どこかで会えたら…」
「…さっきも言ったよね?」
私は短気なのだと確信した。
まだなにか言いだしそうな彼女の話をぶった切り、とびきり最高に爽やかなと思われる笑顔でさよならを告げてその場を去った。
雰囲気ぶち壊し。追ってはこなかった。雰囲気ぶち壊しルーティーンを契約前のフェイズ以外で使うとは何事??
説得の内容復習しよう。
俺についてきた時点で本当は出会いを求めてるのではないのか?それを指摘すれば良かった。相手内部への刺激が足りなかったのだ。
情けなかった。イライラしてしまっていた。もう何がしたいのかすら見失っていた。もっと優しくすれば。冷静になっていれば。彼女に対して失礼だった。この時点で負け確で負け犬の烙印を押される事となった。
女性に負の感情を抱くのはPUMあるまじき行為であった。
消失感。胸にぽっかり穴が空いたような。失ったような感覚。
失ったのははっきりしていた。金と時間と即が出来そうだった女と営業へのモチベーション。それだけ。それだけでこんなにもの消失感。暗い気持ちで私はそのまま終電に乗る。
なにしている!
チバさんのナンパスキームはうまくできたか?目標は達せられたか?
考察だ。まずは考察せねば。
いつまでもうじうじしているわけにはいかない!
ボロボロでも構わんだろう。
失敗を成功のもとにするのは今だろう私よ!
Do。結果。
17voice
6open
2calm
1take out
0agreement
0get number
Check。
学習能力が低い人間で、一回の黙読で営業スキームをこなすには少し時間がかかった。そして成果が残せなかった。折角の実践なのに残念であるし、チバ氏には大変に申し訳なく思う。が、こうして考察してみるとチバ氏考案営業スキームを適応させたら何がダメなのか、どうすればよかったのか…という視点での解釈が可能だ。折角いただいたスキームなのだから今回のセクションで活かせないのは非常に勿体無い。骨の髄まで喰らい尽くすように考察せよ。
△立ち止めができるか
・最初の子は立ちどめはできた。が、場所が悪かった。何でもかんでもそこに止めればいいというものではないということだ。後ろから声をかける前にどれくらい平行トークし、どのスポットで足を止めて打診させるか計算をしなければならない。常に周りを把握する視野が必要。
・最後の女の子を立ちどめできたが、少しずつ歩いてしまっていた。まぁそれは連れ出し方向へ歩ませれたので結果としては良いのだが…
→平行トーク時のポジションを斜め前にして体で相手を立ちどめさせたり、目の前で身振りして止めさせよう。
○正しい位置で立ち止めできるか
・前半は足止め自体が不安定だったので正しい位置が取れたとはいえてない。
・後半のお笑いセレブではゆっくり歩いている彼女の進行方向に入ることで歩みを止めることができた。そこから立ち話、所謂和みに発展でき、連れ出しすることができた。
×アポ取りをするために暇な時間帯の把握、仮アポの設定
・アポを取れなかった。
○チャライグタには積極的アピ、番交拒否には潔さアピ
・潔さアピが待ち合わせの学生風に刺さり、バンゲ打診を受理できた。今回はうまくいったが、チバ氏曰くこれは最後の切り札にすべきで、潔さアピで無理なら次にあたろう。潔さのアピなのだから喋り方から去り際まで潔くするのが重要と思う。
○第二声でどんな人物かの把握
・始めの学生風は怯えているな…という感情がよくわかった。相手をフラットに見ることができたきているだろう。あとは適切な声かけ、言葉の当て方、当てる順番をちゃんと守ることだ。それらを守り成功することで恐らく私のルーティーンが完成する。
○ガンシカ、ハイハイガールに感情を探る発言
・書かなかったがハイハイガールはいなかった。ガンシカには「今怖いなとか怪しいなって思ってる?」「今キャッチうざいなとか思っとるでしょ?」「因みに俺はキャッチじゃないよ、友達に約束すっぽかされて週末持て余しちまったサラリーマンさ」等。発言は出来たがまったく崩せなかった。もう少しガンシカ崩しの技を覚えていきたい。
○怯えている子に自己開示
・学生風に自己開示をした。だが自己開示をしすぎて余計なことを話してしまうのはNGだろう。今回の場合は俺もそっちだから途中まで行こうよ。だったかな?
×周りを見ながらスト
・毎度できていない項目だ。周りが見えないとビタ止めの場所も選べないし、相手を人ごみの中に逃してしまう。
・周りを見るにはまず自分が落ち着く必要がある。和めれば落ち着けるのだから和み移行前の段階を集中して改善する必要がある。
△10±3v/1h
・地蔵率40%。ムービー取り合っていたから今回は仕方ないのかもしれない。
△話題をつまらせない
・ピカ中相手にうまくコミュニケーションが取れなかった。周りを見れていないくらい緊張した状態だからアドリブにも脆いのかと感じる。
・落ち着きを作るにはまず声かける前にまず自分がトランスに入り周囲の環境を自分の頭の中に取り込むことだことだ。抽象的表現になるが、会話…話すことに集中するのではなく、彼女と私の空間がそこにあるということを意識をし自分の感覚と相手の挙動言動に集中をしろ。今の所思いつく解決策はこれと経験を積みまくることしかない。
合計
6.5点/10点
今回の目標から見るのならば全体としてはギリギリ合格か。しかし結果が出ていないから営業としては依然として不合格のままだ。
結果は出せなかったのだがテクニックを所々使えるようになってきた。特に今回初めて習得したチバ氏のテクニックを効果的に使え、私にも有効で使いこなせるということを検証できたことはとても大きいと感じた。チバ氏には感謝の言葉が尽きない。アポフェーズ、口説きフェーズが使えなかったのが悔しいからまたストに出かけよう。
私の弱点としてはアドリブの弱さにあると常々感じた。特に声をかけてから和みに移行するまでの状態。周りが見えておらず、相手を見ておらず、相手の会話を聞いておらずだからだ。
落ち着きを作る方法としては自己催眠、つまり自分がトランス状態に入ることが挙げられる。
まずは全身の感覚を鋭敏にし、自分が存在している環境とすぐそこにいる相手を自分の中に確かなものであると意識し自分の中に受け入れていく。会話の言葉とは受動的に自分以外のものを自分の中に受け入れることで、化学反応を引き起こし自然と生成されるものだ。ゼロの状態から自分で言葉を空想妄想小手先で作り上げ、ぶつけていくものでは決してないということだ。
声をかけた人数は400近くなった。
もう新人ではない。次のステージへ進んでいこう。常に前進上昇の歩みを止めてはならない。
Action。
・声をかけて和むまで、落ち着きを作る→自分をトランスに。
・チバ氏のスキーム、アポフェーズと口説きフェーズを行う。
・ギャルのガンシカ崩しを意識する。