【変化の気付き】声かけノック240〜六日目最終日〜
- 2015/04/03
- 02:08
新人営業師、最後の声かけノック。
240回声をかけた先に私は何を知り、何を得るているのか。
本日のPlan。
・相手に興味を持ちながら声をかけ、会話中もそれを意識する。
・オープンから4キャッチボールor50〜100m歩行でビタ止めをしろ。
・トランス打診は和みを十分にして食いつかせてから。
・声かけノックを終わらせろ。
Do。
8:00
朝食をとる。喫茶店カウンター。朝日が照って清々しい朝だ。年中無休で祭りの如く人が集るこの渋谷でも朝の時間は人の流れが緩やかだ。私は本来、人ごみよりもこんな状態の街が好きだ。でも何故だろう。営業をするのなら人ごみに紛れていたいと最近思うようになった。私は昨日の声かけノック記事の制作に取りかかっていた。
12:00。
だいぶ長居している。私の喫茶店時間はこんなものだ。
隣にOLが座る。
喫茶店営業か…そういえばまだしたことはない。PUMは主体的でなければならない。そして常に例外でなくてはいけない。声をかけるタイミング、それは私が女性を見つけたその瞬間なのである。
「隣にちょっとトイレ行くんでこの荷物見張っててもらっていいですか?」
スマホ画面から顔を上げた。笑顔。こちらも笑顔で返す。
「あ、はい。いいですよ?」
礼を言い、トイレへ向かう。スト高4.5。間違いない、ボスだ。例外にチャレンジした私にPUM神からのチャンスが舞い降りた。
本当のトイレなのでわりと長引いてしまった。
「ありがとうございました」
「いえいえ」彼女はまた笑顔で答える。眩しい。必死にミリオンダラースマイルをするが直視できなかった。
彼女は帰りの支度をしまじめた。これから仕事だろうか?
「いや、待たせてしまってすみませんね。昼時だからすごく混んでいて」
「いえー、大丈夫ですよん」
「これから仕事?」
オープンした。32歳営業職、休憩中だった、大変じゃない?んー自由な方よ、じゃ終わったあとのみいこか。
「えへへ笑 いいよー笑 」
あっさりと受理された。やった!
いやまて…喜ぶな。ここで喜びを悟られるな。平均的欲求不満生物になってしまうぞ。私の目的はこのさきにあるのだろう?その時彼女が口を開く。
「Facebookやってる?」
ん?ラインじゃないだと?どういうことだろう?私は相手の意図が見えないとき一度悩むふりをする。彼女がどういった人物なのかよく探る。
「んー、やってるけど。…あーごめん、新しいスマホにしてさ、やり方わかんねーんだわ笑 ラインでいい?」
なんとかFacebookを回避。そもそもやり方を本当に知らない。無知な戦場で戦うことは大変危険だ。
「いつも友達と仕事終わりに飲んでるんだ、くるー?」
友達と?せやな。と流しておく。
「フルネーム教えて?」
フルネーム?まぁいいけど。電話口でいつも説明している漢字の説明を彼女にした。
なんだ?主導権を握れない。いつの間にか私は彼女に飲まれてしまっていた。
職業や年齢などなど此方について聞いて色々と聞いてくる。なんだろう、これは食いつきなのだろうか?でも違和感を感じる。心の底から私のことを知りたがっている感じはしない。表情がおかしい。これは食いつきとは違うなんだ…?
「バスケしてそうな顔してるよね」
私の方から切り返す。そうだねー、昔してた。
「何か運動してる?」
逆に返された。私も答える。えーすごーい。意外だね。意外ってなんだよ笑。
「最近ね、私、仲間内でバレエしてるの、一緒にやらん?笑」
バレェを?男がするものじゃないっしょ?いや割と男の子もいるよー。えぇまじで…?
「んま気が向いたらね」
別れの挨拶をし、彼女は席を立った。
朝一からスト高からのイチバンゲ。だが私は全く喜べなかった。
彼女は同業者だ。いや、職のほうじゃない。
彼女は女版営業師だ。女性の営業とは我々の営業とは意味合いが違う。我々の契約が体であるならばあの女たちの契約は…
金だ。お友達やグループという関係を利用して金を搾り取る亡者だ。
真の目的や野望を美しい笑顔でひた隠しゲームを仕掛けてくる、営業師だ。確信を持って言える。
営業を始めた根本的なきっかけを思い出した私は吐き気を催した。
と同時に彼女という存在に興奮した。
性欲ではない、鈍く光り輝く謎の感情。武者震い。
私はストリートで営業をすることで彼女のような女性を喰らい、契約したいのだ。
お友達ビジネス、社会人サークル、大人という社会にはなんにでも金がちらつく。なんでも金で買うようになる。恋人を、職を、感情を、金で買うようになる。
意図的に作られた感情で人の純粋な感情を操り金を得る。笑顔で薄汚れた感情を隠しながら。
彼女はそれらを私たち男に売りさばく存在。ジャンルは異なるが営業師だ。
彼女の作られた笑顔の裏はどんな顔をしているのだろうか?薄汚れた面の皮を剥がし、あらわになった真皮。どんな色をしているのだろう?それを私は見つめ、触れ、汚す?潤す?何かしらの影響を与えることこそが私の欲。単なる知的好奇心。
思考がサイコ化していた。普通じゃない。鈍く光り輝く感情に私はまた吐き気を催した。だが、興奮を得、かつての目的を思いだした私は今日もうまくいく、そんな気がするとなんの根拠もなくそう思い込んだ。
まぁ、今日のノックはこれ以降形としての結果は得られないわけだが。
西口付近
二人目、ギャル。ハイハイガール、
ハイハイ崩しとして考えた計算ルーティンをつかう
「買ったねぇ。計算ドリル?」
「そーでーす」嘘コケ、ザラって書いてあんぞ
「小学生の復習?」
「はいー」
「1+2=」
「えっ、…え、3」
「よく出来たー!5+8=」
「えーー、13」
「やるじゃん。きみアホそうな顔だけど結構頭いいね」
「うっさいし笑」
オープン。新大学生。文系。MARCHレベルだった。が、途中で喫茶店に逃げられた。
ぐぬぬぅ。でもオープナーとしては悪くない。もしも相手が学生ならば計算ルーティーンはハイハイ崩しに使えるぞ。バカにしてんなカスって言われるまで続けてみようか。
13:00
ビタ止めしてる同業者発見した。暫く観察する。ハイテクスニーカー、ハット、デニム、パーカー、サイドバック、身長は170。革靴ロン毛ホスト風でなくても営業はできる。営業は自分との勝負だ。自分が自身の持てる服装ならば大いに構わないのだろう。相手のニーズ、自分の戦場に合わせて服装を変える必要はあるとは感じた。
14:00
三人目、ギャル。ガンシカ逃げ
四人目、OL。ガンシカ電話かけ
五人目、ギャル。ハイハイガール、計算ルーティーン、ガンシカ
16:30
六人目、学生風。今帰るとこ20歳フリーター、アパレル、帰ってから遊び行かなきゃダメ、改札口に到着、番号打診失敗、放流
七人目、学生風。ガンシカ粘り放流
八人目、ギャル。ガンシカ
九人目、ギャル。笑い以後ガンシカ
17:00。TSUTAYA前
B氏と合流。歩きながら暫く地蔵トークをする。
身長は高めでアメカジな服装。身長を3cmだけ分けてくださいとこっそり思った。
営業を始めたのはだいたい今年に入ったあたりから。仕事終わりによく東京に来て声かけをしているらしい。ただたまに地蔵になってしまうこともあり営業初級の苦悩の真っ最中だなと感じられた。年齢も気にされていた。講師の方々よりも年齢が高い。営業はいくつになってもできるという意見と、ある程度限界があるという意見に大きく分かれる。結局は自分との戦いなのだから私は前者の方を支持している。だが私はまだ若い。結局は他人事な意見にしか過ぎない。どのみち不可能だが私が彼の立場や環境をそっくりそのまま同じにならない限りいくら前者を支持したところで何の説得力もなかった。
だがそれでも私は彼と合流出来て嬉しかった。営業歴はほぼ同じ。所謂、営業師の同期だ。クラスメートのようなものだ。同じステージにいるものはお互いの感覚や苦悩を共有することができる。お互いに切磋琢磨しあい共に営業スキル向上に努めることができる。良いことである。
今回もコンビはせず、先日の方と同様にソロで一旦離れた。
十人目、ギャル。店逃げ
十一人目、ギャル風味のおばあちゃん
十二人目、学生風、後ろ回られて逃げ
十三人目、ギャルガンシカ
17:30道玄坂ロフト
十四人目、学生風。ライザップにでも行くん?彼氏と会います。返しを思い浮かばず、とりあえず斜め前でついてく見失う
十五人目、学生風。ぶちん、春ふくかいに、彼氏です、ケータイ彼氏やろ?ぶちギレ放流
可愛くない子にネグはいけない。我々ブサメン族は存在しているだけでディスられる。女性も同じだ。せめて営業されている時だけは気分良くなってもらい、自尊心を回復してもらうべきだ。綺麗な立ち去りが出来れば世の中みんな上手くいく、はず。
十六番目。学生風。ペンキぶちまけられすぎなズボンだね。友達からもらたやつ、美容院いく言葉思い浮かばずついてくも、じゃーね気をつけて
んん…言葉が浮かばずついてはいくが…は?まだいるの?ってリアクションをされる。その二人だけの空間の静寂が耐えきれずどうでもいいことを聞いてしまう。質問→自己開示→質問→自己開示の繰り返しやで。
十七番目、ギャルガンシカ
十八番目、ギャル。
「ねぇねぇ、どこいくん?」
「?!??」あ、このリアクション…欧米か!
黒人女子、出身ペルー、チリが苦手だ、ウェアー椅子ペルーを発動して身振り手振りの和みが始まった。
彼女は吉本にいくらしい
「おーけー幅無いストリップ」
OK完璧!今のがベストな去り方だ!彼女はスタイルも良くてまぁファッションは奇抜だったけれど綺麗な顔、決してブチャイクじゃないけれど英会話力たったの5の私は会話成立が不可能。正直日本語がしゃべれる子がいいし、私が英語をしゃべれるようになるまでは気持ちよく放流すべきだ。だが綺麗でかつ会話成立できる女の子には…自ら去るんじゃないぞ…?
十九番目。おっぱいでかい、こんち…おっさんでした、見る目ないのか私は。
1人の女性のような人には全てに声をかけられるようになった。まぁ今のようにオテツキしてしまうこともあるが…今のところオテツキしてオイタしたことはないので大丈夫だろうが…
二十番目、学生風。お辞儀ガンシカ
18:00。ギャップ周辺。
二十一番目、タートルネックのタートルレディがいた。よーくみたら外人だった。ガチ青目。
これは…モデルか?恐ろしく綺麗なあしだ…?
私はたとえ外国人でもノック中に身振り手振り拙い英語力で会話ができることを知ったため女の子ならばとりあえず声をかけるようになっていた。異国の方はみんな反応が良いのだ。何言ってるかわからないのだが良さそうな反応が得られるのは本当嬉しい。
「ウゑアーアーユーフロム?」
「愛丼幅トーク」
拒絶!外人でも拒絶はあった!当たり前か…
わかるよ、1人になりたい時もあるよね。
「オウオウ…sorry。幅無いストリップ」
二十二人目、ギャル。ガンシカ
二十三人目、ギャル。逃げ
二十四人目。学生風。ガンシカ逃げ
二十五番目。ギャル。ハイハイガール。待ってたぜ。君のためにこの声かけをしたんだよ。
計算ルーティーン。
オープン。新大学生、文系、質問に戸惑っているようだ…後ろ回られて逃げられた。
計算ルーティーン、どうやって和みに持っていくか。どうやって打診まで会話をできるか。
私はあることを忘れていた。
ビタ止めだった。
18:30パルコ
二十六番目、ギャル。粘りいいかげんにして
二十七番目、ギャルガンつけ逃げ
二十八番目、ギャルガンシカ
二十九番目、メイドと地蔵、打診、仕事中だからグダ、逆に営業かけられる、自分逃げ。
三十番目、学生風。ガンシカ
三十一番目、OL。逃げ
三十二番目、ギャル。笑顔逃げ
19:00
三十三番目、ギャル。ガンシカ
三十四番目、ギャル。ガンシカ
三十五番目、OL。ガンシカ
三十六番目、学生風。店逃げ
三十七番目、ギャル二人。そのまま放流。
ガンシカが続く。私はガンシカに対して苦痛を感じなくなっていた。一人で歩いている女性を見つけると自然と体が動き出す。そして声をかける。ガンシカされる。流す。ガラケーを取り出す。メモをする。次の女性を探す。これをずっと繰り返していた。実は履き慣れていない靴で靴づれをおこしていたが声かけの一連の流れの中にいる間は私自身がトランス状態になっているのか、一切気にならなくなっていた。ジゾリアン的苦痛も身体的、精神的苦痛も女性を見つけるたびにアドレナリンが瞬時に出て私の体を動かす。
池袋で地蔵をした私が遠く感じた。
私は成長したのだろうか?
19:30
B氏と合流し、居酒屋に入る。せっかく合流したのだから
三十八番目、三十九番目、ギャル二人組。
エレベーターでケータイいじり。微妙な空気になり退散。
店に入る。疲れがどっと出た。声かけ中は何も飲まない、食わない。身を引き締めるためにミンティアのハードを口に含むだけだ。
何もビールがうまかった。ついつい飲み放題のジョッキが空になってしまう。
四十番目、四十一番目、学生風二人組。
「カメラ撮りましょうか?」
「結構です」きっ、きっつーー
「あ、ありがとうございまーす」こっちの子はいい子!
前回は酒で記憶が飛んでいる。落ち着け控えめにしなければ…
まだ記憶はある。大丈夫だ。昨日の記憶喪失はきっと幻覚だ。私はさけがよわいにんげんではない
ここでN氏が合流。三人で乾杯した。
N氏も私とほぼ同時期に営業をスタートした人物。同期だ。地蔵をしていたが最近一声目をかけてガンシカを受けたのだという。
三人で営業の情報を語り合う。
B氏は何人かの講習を受けていた。どこどこ駅はやりやすいだとかどこのあそこはいったら危ないだとか、いろいろな情報を講習で学び取っていた。また、恋愛工学を受講しており、高レベル営業師の方々の中で一時期話題になっていたアレを私はさわりだけ触れることができた。なんだか胡散臭いなぁとその時は感じたが的確にロジックしている部分もあり、営業という行為を完全に公式化、マニュアル化していたため、理詰めが好きな人には良いなと感じた。ルーティン等もあるのだろうか?今更になって気になってきたがいかんせん金がかかる。
N氏はネットで有名な営業ブログを読んでこんな世界があるのだと驚き感化されて営業をはじめたのだと話していた。間違いなく営業は一般人から見たら常識から逸脱した行いだ。一脱した行い故、それについてくる結果もまた、夢物語な内容ばかりなのである。こんなことはあってはならないと否定する人もいる半ば、彼のように憧れてこの世界に飛び込んでくるという人も多くいるのだ。営業は社会の外道。外道だから消えることはない。簡単に言えばロマンがある。ロマンを求める三人の同士が集えて私は嬉しかった。
21:30。店を出た。
三人で歩く。私が
「ガンしかされるところ、お見せします!」
とかN氏に言って突撃を行った
四十二番目、学生風ガンシカ
「こんなもんです」
この時ドヤ顔をしていたような気がする。自分を過去に戻って殴りたい。だがそんな救いようのない私でも。
「すごいですね」
と彼は言っていた。
なんだか嬉しくてテンションが上がっていたのは覚えている。
四十三番目、ギャルガンシカ
四十四番目、ギャル
ヘッドフォンを買った、ボース派、オーテクっしょーで張り合ってみる、自ら放流
このとこの私は酒のテンションなのだろうか?本心なのだろうか?とにかく女性に声をかけるのが楽しくて仕方がなかった。ガンシカされてもかけ続けていくことが楽しい。ガンシカや逃げられた時の軽蔑の眼差しを受けた時の苦痛よりも声をかけた時の高揚感が楽しくて何度もなんども声をかけていた。
四十五番目、学生風
計算ルーティン、笑う、放流
ビタ止めや和みや連れ出し、即やバンゲの目標なんてものは頭から吹っ飛んでいた。
四十六番目、OL。ガンシカ逃げ
四十七番目、OL。ガンシカ逃げ
22:00。彼らと別れて私は帰路を歩んでいた。
この時の私はイヤフォンをしている女の子になにきいてんのを連発していた。していない女の子には何をしたのだろう?…思い出せない。
四十八番目、ギャル。ガンシカ
四十九番目、学生風。ガンシカ逃げ
五十番目、OL。
何を聞いているのかよく聞き取れないくせにあーそれ知ってると答えた。放流。
五十一番目、OL。ハイハイガール、放流
五十二番目、ギャル。ハイハイガール、放流
五十三番目、学生風。言ってもわかんない、言わなきゃわかんない、放流
五十四番目、OL。無音です逃げ
五十五番目、ギャル。車内、席どうぞ、どうぞどうぞ。ギャルは私とは向かい側の席に座った。
私は相当ハイになっていた。もう地蔵なんて概念はなかった。
自宅の最寄駅に着く。まだ終電ではない。ちらほらと女性がいる。
つい声をかけたくなる。
「何聞いてんの?」
「沢山買ったね」
「結婚式帰り?」
「急いでるね」
「ゆっくり歩いてるね」
やめろ。
ここは自宅の駅だ。ここではしてはいけない。
してはいけないから渋谷でしているんだろう。
タクシーやバスを使わず歩いて自宅へ帰る。
私と同じように歩いて帰宅する人たちがちらほらいる。もちろん女性も。
つい目を追ってしまう。そして体を動かしてしまいたくなる。
空を見上げて視界から女性を消した。
3日目、私は新宿で同じように空を見上げた。
2日目、私は地蔵だった。
5日目、6日目の今日にはまるでそんなものはなかったかのように、別人のように体が動き出してしまう自分がここにいる。
1日目、地蔵をしながらもなんとか声かけを40人にした。そして初の連れ出し、バンゲをした。
6日目、朝一に声をかけたスト高をバンゲしたが、ストリートでは一切成果は出なかった。
3日目、地蔵トークで話を聞き、危険ゾーンにて学んだ。
4日目、話を聞いていたのか危険ゾーンにて実際にどやされた。
5日目、ビタ止めの大切さをようやく知った。
3日目、目的に沿った冷静な判断を持つことが必要と説いたが具体案がない。
4日目、まずトランスを意識した打診、和みの仕方を軸に据えて具体的ルーティンを考えた。
3日目、会話が続かなく自ら放流してしまうことが悩みだった。
4日目、会話が続かなくてもとりあえず体だけはついていく必要があると感じたが
6日目、結局話は広がらず、広げようとしても逃げられてしまっていた。
営業師になり初めて声かけをした時、性を満たすためだけに外道になろうと思っていた。
営業考察のブログを書き始めた時、私の欲望の本質は別の理由があるのではないかと感じた。
240回声をかけた時、確かで明瞭な目的があることを思い出した。
目的を思い出した時、私の行動はまだ変化はしていなかった。
私はこの六日間で何が変わり、何を知ったのだろうか。
それはもうすでに書いてある。また読み返せばいい。
この六日間での私の変化。この変化とは
恋愛技術の成長なのだろうか?精神人格の悪化なのだろうか?
性と自尊心を満たす昇天なのだろうか?社会的外道への堕落なのだろうか?
こんな混沌とした3月末は生まれて初めての経験だった。
短い期間だったが色々あった。そう思うと喉へ込み上げてくるものがあった。
私の営業の初声かけノックがゲロとともに幕を閉じた。
Do。結果。
声かけ55
応答16
オープン6
和み4
連れ出し0
逆バンゲ0
バンゲ1
Check。
◯相手に興味を持ちながら声をかけ、会話中もそれを意識する。
今日は声かけがルーティン化していた。例えば買い物した風の子には
「何買ったん?計算ドリル?」
何も持たず歩いている子には
「どこ行くん?ライザップ?」
ゆっくり歩いてる子には
「どしたの?いつもそやってゆっくりあるっとん?」
待ち合わせには
「俺もや、一緒にまとーか」
花柄の衣類には
「その花柄の、めっちゃ綺麗やん!花屋さんで買ったの?」
外人には
「幅無いストリップ」
まだあったような気がするが、全ての女性に同じような声かけをしていたと思う。相手に興味を持ちながら声をかけるというのはとても難しい。私の声かけは全てお笑い系でガンガン攻めていく感じである。刺さる人には刺さるが、やはり刺さらない人には刺さらない。そしてそんなガンガン攻める方法にもかかわらず、相変わらず言葉が詰まってしまいついていくも放流という結果が結局あった。お笑い系はオープンしやすいのだが私にはもしかしたら合っていないのかもしれない。お笑い系はお笑い系で効果はあるので別に強化していく必要はあるが、自分に合ったスタイルのオープナーを模索して用意すべきと感じた。
◯オープンから4キャッチボールor50〜100m歩行でビタ止めをしろ。
今回ビタ止めはできなかった。できなかったのではなく目的意識を持たずに取り組んでいたためしなかった、忘れていたどちらかである。渋谷ではビタ止めをして番号を聞いている同業者たちが何人かいた。あのようにならねばならない。今後はビタ止めをすることが私のせねばならない最優先事項だ。
◯トランス打診は和みを十分にして食いつかせてから。
番号打診をしたのは昼の一件のみ。その時の流れは
「これから仕事?」
「そだよー営業職ー」
「営業職って忙しいイメージある。仕事で大変なこととかある?」
「んー、そうだねぇ…」
「あ、仕事終わったら飲みいかね?番号教えてよ」
こんな感じだった。トランスを意識して隙をついた打診で彼女をあっけに取らせた。要求は0.5秒ほどの引っかかりがあったものの通った。が、相手も営業だった。恐らく営業のために私と交換したのだろう。あの一瞬の間に私はまたアクションをすべきだったか?ともかくもっと十分に和みラポールを構築する必要があった。和むことで営業ではない、純粋に私への興味を惹きつける必要があった。
スト高の同業者相手というのは中々機会はないだろうが営業目標を叶えるためにも考察せねばならない問題点の一つだ。仮説として今作り上げた具体的対策案は、相手が食いついてくるときは曖昧な自己紹介をするというものだ。自己紹介は相手が食いついてきていない状態で行う。そして私が食いつき相手の情報を引き出す、相手が食らう、適当に流す、別の話題で別の部分の自己開示、また私が情報を引き出す…流れとしてはこうだろうか?こうすることで相手を乱して私のペースを作り上げるのを目的とする。もっと多くのスト高と当たらなくては試せない。
◯声かけノックを終わらせろ。
無事に終了しました。初めて間もない新人営業師の拙いブログをわざわざツイッターから飛んできて見ていただいた方々、このブログやツイッター、DMで応援してくださった方々、実際に合流してくださった方々。本当にありがとうございました。
このノックで知り得た一つに孤独というものがありました。ですが皆様のおかげで私は孤独の苦痛を和らげることができて240の声かけを上回ることができました。
今後ともこの地球外生命体、新人PUMのQBをよろしくお願いいたします!
Action。
次回記事にて今回のノックのデータを集計してグラフ化します。
統計した結果から導き出せる営業の結果と考察、私の今後の方針を固めたいとおもいます。