「ファンがプライベートの声優に声を掛けたらガンシカされた」事案について
- 2017/01/19
- 19:48
ナンパに関連した出来事だったのだが、僕のこのQBと言うツイッターのアカウントのタイムラインでは全くもって目にすることはなかった。ナンパ界隈の人達はあまりオタクな人達の出来事に関心がなさすぎるのかもしれない。気になったナンパ師のひとは、http://jin115.com/archives/52162992.html 是非一度目を通してもらいたいと思う。
オタクだろうとなかろうと、ナンパをしはじめた頃というのは、多かれ少なかれこういう状態に必ず直面すると思う。もしかしたらナンパを続けていてもこのような感情に囚われ続けている人もいるかもしれない。
なんで街行く女の子達は冷たい顔で無視をしてくるのか、何で上から目線であしらわれなくちゃいけないのか、何で立ち止まってくれないのか。自身は何者でもあらずむしろ軽蔑の目線で嫌悪されるべく存在だったという無力さと、女性というものは例外なく今の自分をあんな風に嫌悪するそういう生き物だったのだという現実に何かしらの感情を抱く事になる。
僕自身は相手と自分自身が抱く嫌悪感に両側から押し殺される様な感覚を覚えていた。
ナンパ師はその両側から押し殺されるような感情から、「あれは女が悪い」と、その自分に嫌悪感を示してきた女性たちに憤りを感じることで自尊心を保持しようとしたり、「今の自分はアレがいけなかった」と、自分自身の今の身なりなり声かけの仕方なり、第一発生音、ファーストコンタクトの表情なりなりを、内省し改善に努めようとしたりする。ただそれはナンパ師が女の子という生き物が発する嫌悪に対して耐性があるから出来ることであって、自分が感じた事や思った事を、己の口を使って誰か人に話すのではなく、手元にあるスマホを取り出して青色のアイコンをタップし、ツルツルな液晶の上で親指を奔らせてしまう人には酷なものであると思った。
ナンパ師とはそういう人種のことではなく、「女の子に嫌悪感を抱かれた時にビクリも動じない」男の状態であると僕は思っている。ナンパ師となってしまった人間も、そうなる以前は、女の子に声を掛け嫌悪を見せ付けられることに対して何かしら思う事があったはずだと思う。だが彼らはその嫌悪感に自尊心や自己嫌悪といった感情で蓋をする事で、一次的に麻痺をさせているのだ。ある種の自己催眠だ。
ナンパ師という状態で常に頭が固定化されている人ではとてもじゃないがその感覚を思い出すことはできないだろう。普通はこの声優オタクの彼のように心が挫けそうになったりする。そしてその声優のみならず女という生き物に嫌悪を抱き始める。嫌悪を感じなくなった彼等とは、はっきり言って異常な状態の人間なのだと僕は思う。
大ファンである彼は、勇気を振り絞って決死の思いで声をかける為に前に出たのにもかかわらず、現実を無慈悲に見せ付けられることによって彼自身が抱いていた夢や感情を、粉々に打ち砕かれてしまったわけなのだ。こんなに可哀想な出来事ってないと思う。残酷で惨すぎる。でもそれが現実なのだ。彼は悪くない。けれども彼女も悪くない。何故ならば、これは憶測でしかないが、彼女は美人であるが故に毎日男達に声を掛けられ続けていてプライベートで街に出る時は気が緩められない状態だったんだろうから。そんな状態で、容姿も声のトーンも表情も挙動もおかしな怪しい(本人を見たわけじゃないので、咎めることはできないのだが)男が声を掛けてきたらどう思うんだろうか。どう思ったのかは彼女本人にしかわからない。声を掛けた本人や僕らは、そんな彼女たちの表情や体の動きがただ目の前にあるだけで、所詮その表情から察する事しか出来ないのだから。
大好きな声優に頑張って声をかけて冷たくあしらわれた彼は今後どうなってしまうのだろう。ファンを辞めてしまうのだろうか。それとも自分の無力さに呆然とし、引き篭もってしまうのだろうか。だとしたら勿体無いなと僕は思う。
彼は、例えこれが偶然の事故だったといえど、彼が今まで見てこなかった現実や、知らなかった自分自身を知る事ができたのだから、これは何か、彼の歩む人生においての一つのタネになるのではないかなと僕は思うのだ。この時に抱いた感情を元にして、何か行動のきっかけになってくれればいいなと思うのだ。「この世の女はなんてクソなんだ」という感情を高ぶらせて一つ作品を書いて見てもいいだろうし、ナンパ師になることを勧めるわけではないけれど、「自分はとても気持ちが悪い男なんだ」という嫌悪感を拭い去る為にファッションなりコミュニケーションの仕方の改善をするべくためにファッション誌を立ち読みしまくり心理学の本にハマることもありうるだろう。
これは彼自身の人間的成長を促しリア充への転身にのキッカケになるかも知れないが、同時に彼を更に闇に突き落とし退廃的で壊滅的な廃人にさせるための序章であるかもしれない。これがどんなタネなのか、僕は表現出来ない。これを自己啓発の一つだとかに単に括ってしまうのは、浅はかだし、気持ちが悪いし、何より言語化して一括りにまとめたり関連付けをしてしまうのは凄く勿体無いモノにしてしまうような感じがする。
ただ、何か具体的な表現にしなくては、あまりにも抽象的で果たしてこれがなんなのか、漠然としたものとなってしまい、なかったことになってしまうかもしれない。それの方が勿体無い。
この一連の事件を何かに関連付けてくくりつけるとしたら、この事件は『オタク♂主人公の物語の序章』としてみるとしっくりくるのかもしれない。ファンだった声優の現実を知り、強い怒りと深い悲しみを抱いた主人公は…というような下りで始まりそうな何かしらの物語。点々に続く出来事に自らをピックアップモンスターと名乗る男のサイトをみて〜を決意する…というのも物語の始まりとしては王道だしワクワクが止まらない。なんたってこれは新連載で、自分が一番先に目を通すことになる物語なのだからネタバレもないし、世にある小説、ライトノベル、アニメ、映画、ドラマのどの脚本よりも自分に関連つくものだから、深く感情移入できるし、そして感動をするだろう。もちろんゲーム性も含んでいるから新たな発見と興奮があるかもしれない。
と、オタクの人に関する出来事をみて思う事があった、元オタクのちょっとした意見だった。最近またオタクをする事が増えてきて、今はナンパするより楽しくなってしまっている節がある。ただ、こんな僕自身も、何かの物語の真っ只中にいるのかもしれない。
オタクだろうとなかろうと、ナンパをしはじめた頃というのは、多かれ少なかれこういう状態に必ず直面すると思う。もしかしたらナンパを続けていてもこのような感情に囚われ続けている人もいるかもしれない。
なんで街行く女の子達は冷たい顔で無視をしてくるのか、何で上から目線であしらわれなくちゃいけないのか、何で立ち止まってくれないのか。自身は何者でもあらずむしろ軽蔑の目線で嫌悪されるべく存在だったという無力さと、女性というものは例外なく今の自分をあんな風に嫌悪するそういう生き物だったのだという現実に何かしらの感情を抱く事になる。
僕自身は相手と自分自身が抱く嫌悪感に両側から押し殺される様な感覚を覚えていた。
ナンパ師はその両側から押し殺されるような感情から、「あれは女が悪い」と、その自分に嫌悪感を示してきた女性たちに憤りを感じることで自尊心を保持しようとしたり、「今の自分はアレがいけなかった」と、自分自身の今の身なりなり声かけの仕方なり、第一発生音、ファーストコンタクトの表情なりなりを、内省し改善に努めようとしたりする。ただそれはナンパ師が女の子という生き物が発する嫌悪に対して耐性があるから出来ることであって、自分が感じた事や思った事を、己の口を使って誰か人に話すのではなく、手元にあるスマホを取り出して青色のアイコンをタップし、ツルツルな液晶の上で親指を奔らせてしまう人には酷なものであると思った。
ナンパ師とはそういう人種のことではなく、「女の子に嫌悪感を抱かれた時にビクリも動じない」男の状態であると僕は思っている。ナンパ師となってしまった人間も、そうなる以前は、女の子に声を掛け嫌悪を見せ付けられることに対して何かしら思う事があったはずだと思う。だが彼らはその嫌悪感に自尊心や自己嫌悪といった感情で蓋をする事で、一次的に麻痺をさせているのだ。ある種の自己催眠だ。
ナンパ師という状態で常に頭が固定化されている人ではとてもじゃないがその感覚を思い出すことはできないだろう。普通はこの声優オタクの彼のように心が挫けそうになったりする。そしてその声優のみならず女という生き物に嫌悪を抱き始める。嫌悪を感じなくなった彼等とは、はっきり言って異常な状態の人間なのだと僕は思う。
大ファンである彼は、勇気を振り絞って決死の思いで声をかける為に前に出たのにもかかわらず、現実を無慈悲に見せ付けられることによって彼自身が抱いていた夢や感情を、粉々に打ち砕かれてしまったわけなのだ。こんなに可哀想な出来事ってないと思う。残酷で惨すぎる。でもそれが現実なのだ。彼は悪くない。けれども彼女も悪くない。何故ならば、これは憶測でしかないが、彼女は美人であるが故に毎日男達に声を掛けられ続けていてプライベートで街に出る時は気が緩められない状態だったんだろうから。そんな状態で、容姿も声のトーンも表情も挙動もおかしな怪しい(本人を見たわけじゃないので、咎めることはできないのだが)男が声を掛けてきたらどう思うんだろうか。どう思ったのかは彼女本人にしかわからない。声を掛けた本人や僕らは、そんな彼女たちの表情や体の動きがただ目の前にあるだけで、所詮その表情から察する事しか出来ないのだから。
大好きな声優に頑張って声をかけて冷たくあしらわれた彼は今後どうなってしまうのだろう。ファンを辞めてしまうのだろうか。それとも自分の無力さに呆然とし、引き篭もってしまうのだろうか。だとしたら勿体無いなと僕は思う。
彼は、例えこれが偶然の事故だったといえど、彼が今まで見てこなかった現実や、知らなかった自分自身を知る事ができたのだから、これは何か、彼の歩む人生においての一つのタネになるのではないかなと僕は思うのだ。この時に抱いた感情を元にして、何か行動のきっかけになってくれればいいなと思うのだ。「この世の女はなんてクソなんだ」という感情を高ぶらせて一つ作品を書いて見てもいいだろうし、ナンパ師になることを勧めるわけではないけれど、「自分はとても気持ちが悪い男なんだ」という嫌悪感を拭い去る為にファッションなりコミュニケーションの仕方の改善をするべくためにファッション誌を立ち読みしまくり心理学の本にハマることもありうるだろう。
これは彼自身の人間的成長を促しリア充への転身にのキッカケになるかも知れないが、同時に彼を更に闇に突き落とし退廃的で壊滅的な廃人にさせるための序章であるかもしれない。これがどんなタネなのか、僕は表現出来ない。これを自己啓発の一つだとかに単に括ってしまうのは、浅はかだし、気持ちが悪いし、何より言語化して一括りにまとめたり関連付けをしてしまうのは凄く勿体無いモノにしてしまうような感じがする。
ただ、何か具体的な表現にしなくては、あまりにも抽象的で果たしてこれがなんなのか、漠然としたものとなってしまい、なかったことになってしまうかもしれない。それの方が勿体無い。
この一連の事件を何かに関連付けてくくりつけるとしたら、この事件は『オタク♂主人公の物語の序章』としてみるとしっくりくるのかもしれない。ファンだった声優の現実を知り、強い怒りと深い悲しみを抱いた主人公は…というような下りで始まりそうな何かしらの物語。点々に続く出来事に自らをピックアップモンスターと名乗る男のサイトをみて〜を決意する…というのも物語の始まりとしては王道だしワクワクが止まらない。なんたってこれは新連載で、自分が一番先に目を通すことになる物語なのだからネタバレもないし、世にある小説、ライトノベル、アニメ、映画、ドラマのどの脚本よりも自分に関連つくものだから、深く感情移入できるし、そして感動をするだろう。もちろんゲーム性も含んでいるから新たな発見と興奮があるかもしれない。
と、オタクの人に関する出来事をみて思う事があった、元オタクのちょっとした意見だった。最近またオタクをする事が増えてきて、今はナンパするより楽しくなってしまっている節がある。ただ、こんな僕自身も、何かの物語の真っ只中にいるのかもしれない。