ナンパ講習講習。始めます。
- 2016/12/25
- 12:25
ある人は社会の最底辺、また別のある人は世界の上位2%層。そんな希少性を説かれながらもインターネットの普及で、大きく開かれたこのジャンルは、今や計り知れぬほどの母体数を抱えています。しかしながら、多くの人数と開放的となった環境下になったこの時代においても、そこは依然として閉鎖的でアンダーグラウンドで非社会性を曖昧に保ちながら存在し続けている排他的な世界。そんな一括りでは分類する事の難しい世界が「ナンパ...
愛と寂の輪廻 6、答え
- 2016/12/25
- 04:01
寂しさとはなんなのだろう。長々とツラツラと僕の寂しさが大きく露呈したものを書き並べてはみたものの結局のところ、答えをうまくまとめることができなそうだ。寂しさとは、誰しもが持つ感情だ。あんなに威張っている自信に満ちた彼も、唐突に怒りをあらわにする人たちも、幸せアピールをする人たちも、ふんふんと頷く僕も、みんなそれぞれ形の異なる寂しさと言う感情を持っていた。僕自身の寂しさはなんだったのだろうか。どんな...
愛と寂の輪廻 5、Zさん
- 2016/12/25
- 01:57
「今日は講習じゃありませんから、金額は発生していません。ですけど、講習の時はちゃんとした『個人に合わせたプログラムや計画』を立ててより効率的にわかりやすく、指導をしていますよ。そこまでしっかりと個人に合わせて出し惜しむことなく指導してあげることが僕のナンパ講習ですね」何を当然のことを言っているのだ。店を出て、外に出て、Zさんと各々購入したアルコールを飲みながら、僕は心のうちで全力で彼を罵っていた。...
愛と寂の輪廻 4、ナンパ講習とは
- 2016/12/24
- 22:08
*これはフィックションですそれから僕は極力彼らに関わらないようにした。2さんには気不味さを、Zさんからは不信感を抱いていた。カレー屋ではあまり多くを学べなかった。凄いところを見た、ただそれだけだった。彼らから学び取れるものがまだまだある確信はあったのだけれど、気不味さと不信感からどうにもその気分にはなれなかった。Zさんからはツイッターでフォローはされたけれども、恐らくば彼と今後会うことはないんだろう...
愛と寂の輪廻 3、花見
- 2016/12/24
- 10:44
数日後、僕は2さんに花見に誘われた。代々木公園で色々な人と営業をするのだという。僕は快諾し、その「合同花見ナンパ」に参加した。その中にZさんもいるという。Zさんといえば講習も行なっていた界隈では凄く高いところにいる方だ。胸が高鳴っていた。真っ暗な世界にライトアップされた薄桃色の木々の下に皆が集まっている場所があった。数人の男がブルーシートを取り囲んで談笑をしていた。しかし彼らはなぜ座らぬのだろう。そ...